発表論文『大正大礼の東京府献上品「笠翁式書棚」—高橋五山の図案と御蔵島産桑をもとにした能楽模様作品—』

大正大礼(大正4年)の東京府献上品「笠翁式書棚」についての論考

制作場所 東京府立工芸学校。校内の一室に〆縄を張り、白衣白袴に斎戒沐浴して作成。

書棚は、御蔵島の本桑で制作。また、素材の異なる七つの面を用いて装飾されている。

能の演目の世界(国栖・翁・菊慈童)を表現している。

書棚の意匠考案者 高橋昇太郎(五山)

書棚の制作者 須田桑月氏(人間国宝である須田賢司氏の祖父)

能面の翁(書棚の装飾)の制作者は、山本茗次郎氏(釜石市郷土資料館と鉄の歴史館にて紹介あり※)

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大正大礼東京府献上品の書棚は、国民をあげて祝った大正大礼を象徴するものである。

当時の皇室と国民を近づけるという役割を果たした。

そして、100年以上を経た現在に至るまで宮中で使用されており、今もなお皇室と国民を繋ぐ存在であり続けている。

手作りの一級品を見てみたいという機運が高まれば、一般公開されることもあり得るだろう。

一般公開を願ってやまない。

釜石市郷土資料館

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/kyoudo/

釜石市鉄の歴史館

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2016101700037/

参考:

東京藝術大学創立130周年記念特別展
皇室の彩(いろどり)百年前の文化プロジェクト
・図録に関するお詫びと訂正

https://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=779

 

美術館ニュース10月28日 『皇室の彩-百年前の文化プロジェクト』展図録に関するお詫びと訂正

https://museum.geidai.ac.jp/news/2022/10/28-1.html