◆仏教紙芝居

仏教紙芝居

高橋五山は仏教紙芝居も手がけました。
口演童話家の内山憲尚と山田巌雄が仏教紙芝居を作ってほしいと五山を訪ねてきたことがきっかけで、昭和11年に日曜学校の教材として「仏教紙芝居」がスタートしました。仏教の教えをふくんだ物語を紙芝居にするもので、宗派の組織を通して売っていくため、在庫を抱えることはなく、五山は安心して仕事ができるようになりました。
昭和11年3月に特輯「花まつり」を刊行しました。翌年4月に東京総合花まつり会の市民まつり大会で画面6畳敷という大型紙芝居を作成し、日比谷公園音楽堂で挙行されました。上下左右にひとりずつの画面係の人を頼んで画面転換をした大がかりなものでした。この紙芝居は昭和14年の小石川の花まつりにも使いました。

親鸞上人伝(昭和11年秋)⇒この紙芝居は「立体紙芝居」というもので宗内日曜学校で無料配布しました。「花まつり」(昭和11年3月)/「たままつり」(昭和11年6月)/「お釈迦様と鳩」(昭和11年9月)/「聖徳太子さま」(昭和12年7月)/「成道のお話」(昭和13年11月)/「最澄さま」(昭和16年9月)/「勢至丸さま」(昭和16年)/「興教大師」「日蓮上人」などなど刊行。宗祖の紙芝居は制作者の名前を伏せているものがあります。