高橋五山 紙芝居の世界へようこそ 

紙芝居とペープサート

紙芝居とペープサート

 紙の切抜き人形を串にさして演じた立絵は、平絵と呼ばれる現在の紙芝居が登場したことで衰退し一旦姿を消しましたが、戦後にペープサートという名で新たに蘇りました。
 そのペープサート誕生のいきさつは「永柴孝堂という人が、立絵の特色を生かして『日天さん月天さん』という作品を書いて演じてから、ペープサートというモダンな名前とともに、ペープサートは新しい教材、教具として教育現場に迎え入れられました」(望月新三郎『からくりぺーぷさーと』創和出版 1989年)と言われています。
 『日天さん月天さん』はペープサートの源流であり、永柴孝堂氏の代表作として知られています。しかし『日天さん月天さん』は永柴孝堂氏の原作ではなく、高橋五山の紙芝居『鬼ノツリハシ』(1943年)が原話ということが確認されました。
 紙芝居の歴史は「立絵」を経て昭和5年(1930年)頃、現在の「平絵」と呼ばれる紙芝居になりました。それがまた戦後に紙芝居を原話として立絵(ペープサート)が生まれました。何故、今までこんなに長い間、空白があったのか、それがまた不思議なことです。
 
参考:大阪国際児童文学振興財団 研究紀要 【研究紀要27号】
 

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